3学期が不安な小1に。繊細な子の「朝」がラクになる声かけと準備の方法

毎日の困りごと

「ママ、気持ち悪い、お腹痛い…学校行きたくない」

冬休み明けの朝、玄関で固まる子ども。時計を見ると、あと10分で出発しなきゃいけない。
「どうして今日に限って」と思いながらも、子どもの顔を見ると本当に辛そう。

3学期は、繊細で不安の強い子にとって特別にしんどい時期です。でも、ママが「どう向き合えばいいか」を知っているだけで、子どもの不安は驚くほど軽くなります。

この記事では、3学期に不安が強くなる理由と、今日から使える具体的な準備・声かけをお伝えします。専門的な内容もありますが、忙しいママがサッと読めるようにわかりやすく解説していきます!

なぜ3学期は不安が強くなるの? 小1あるある、5つ

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1. 生活リズムが崩れた状態でスタート

冬休み中は夜更かし、朝はゆっくり。それが、いきなり平日モードの早寝早起きに戻ります。

国立精神・神経医療研究センターの研究では、睡眠リズムの変化が子どもの適応や親の負担に影響しうることが示唆されています。体内時計が追いつかない状態で学校に行くのは、大人で言えば「時差ボケ」のようなもの。不安が出やすいのも当然です。

2. 「もうすぐ2年生」のプレッシャー

「あと少しで2年生だね」「クラス替えあるのかな」という”変化の予告”は、繊細な子にとってストレスの素になります。まだ起きていないことへの不安(予期不安)が強いタイプの子は、この時期に「学校行きたくない」が増えます。

3. 感染症シーズンで欠席・学級の雰囲気が揺れやすい

インフルエンザやノロウイルスが流行する時期。クラスの友だちが休んだり、学級閉鎖があったり、いつもと違う雰囲気が続くと、繊細な子は不安が強くなり落ち着かなくなります。

4. 「頑張り疲れ」が蓄積して表面化

1学期・2学期と「頑張ろう」と続けてきた子ほど、3学期で疲れが出ます。
「行きたくない」は、子どもなりのSOSかもしれません💦

5. 冬の寒さと暗さ

朝が暗くて寒い。これだけで、起きるのも外に出るのもハードルが上がります。感覚が敏感な子は特に、この環境的な要因に影響を受けやすいことがあります。

冬は太陽日照時間が少ないですよね。そうすると、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質セロトニンの分泌量が低下します。セロトニンは気分の調整や、精神の安定に重要な役割を果たしており、不足すると気分の落ち込みや意欲の低下を引き起こします。

体内時計の乱れ: 日光は体内時計をリセットする役割も担っているため、日照時間の減少は生活リズムの乱れにつながります。 

対策は日光を浴びる(朝カーテンを開ける、朝少し外に出る)生活リズムを整える(起きる時間、寝る時間を固定)身体を動かすことを少しずつで良いので意識しましょう!

ママがまず知っておきたい心構え:焦らない・不安軽減が第一

東京都教育委員会の保護者向け資料では、行きしぶりや不登校の背景は複雑で、理由が特定できないこともあること、そして保護者が焦らず寄り添い、本人の不安軽減を第一にすることが大切だと整理されています。

つまり、「どうにかして学校に行かせなきゃ」ではなく、「今、この子が感じている不安を軽くする」が目標です。こう考えるだけで、ママの肩の力が少し抜けませんか?

冬休み明けにできる準備チェックリスト(効く順)

1. 生活リズムを”いきなり平日”に戻さない

冬休み最終日の夜に「明日から早起きね!」は、実は失敗パターン。体内時計は急に切り替わりません。

おすすめの方法

  • 朝の導線(起床→着替え→朝食→トイレ→出発)を紙に書いて見える化
  • 就寝・起床時刻を15分ずつ戻していく(3〜4日前から)
  • 冬休み最後の週末に「朝の予行練習」を1回だけやる

完璧じゃなくてOK。少しでも体を慣らしておくだけで、初日の負担が全然違います!

2. 不安の正体を”言葉”にする土台づくり

繊細な子は、自分の不安を説明できないことがあります。「行きたくない」としか言えなくて、
ママも原因がわからず困ってしまうことがあります。

んなときに使えるのが「不安カード」方式です。

3つのカテゴリーで選ばせる

  1. きもち:こわい/いやな気持ち/ドキドキする
  2. できごと:先生のこと/友だちのこと/音や給食のこと
  3. からだ:お腹が痛い/頭が痛い/胸がぎゅーっとする

「今の気持ち、どれに近い?」と聞くだけ。喋れない日でも、指差しやうなずきで拾えます。



気持ちを言葉にする習慣
上記の「不安カード方式」に慣れてきたら、数値化もしてみましょう。

 「今日のドキドキは何点?」と数値化して話すと、気持ちの整理と把握がしやすくなります。
 「昨日と比べると低いよね?なんでかな?」など。自分で自分の気持ちを考えるきっかけとして使えます。
 
この方法は応用が効きます。「今日のお疲れ度は1〜10点中、何点?」
「イライラの気持ちは1〜10点中、何点?」など使って見てください。

子ども自身も少し楽になりますし、気持ちの言語化の練習は学校生活や将来に必ず役立ちます。

3. 学校との連携を”早めに、軽く”

「まだ様子を見よう」と思っているうちに、子どもの不安が大きくなることがあります。担任の先生には、軽く・早めに相談しておくと安心です。

連絡帳に書ける文例

「いつもお世話になっております。最近、朝の支度の際に不安を口にすることが増えてきました。学校での様子で気になることがあれば教えていただけると助かります。」

文部科学省も、不登校対策の中で相談窓口への早期相談を推奨しています。困ったときは一人で抱え込まず、学校や地域の相談機関を活用しましょう。

相談先の例

  • 担任の先生、養護教諭、スクールカウンセラー
  • 教育委員会の相談窓口
  • 小児科や児童精神科


文部科学省のウェブサイトには、地域の相談窓口一覧も掲載されています。

朝に使える声かけの型(今日から使える3パターン)

まず”受け止め”→次に”作戦”→最後に”小さな一歩”

米国の小児メンタルヘルス専門機関Child Mind Instituteでは、「不安をゼロにするのが目標ではなく、不安を扱えるようにする」「前向きだが現実的な期待を示す」ことがポイントとされています。

具体的な声かけ例

子ども:「お腹痛い、学校行きたくない」
ママ

  1. 受け止め:「そっか、お腹痛いんだね。辛いよね」
  2. 作戦:「じゃあ、一緒に作戦を立てよう。保健室に寄ってから教室に行く?」
  3. 小さな一歩:「最初の1歩だけやってみよう。まず玄関まで行ってみよう」

大切なのは、「不安を感じることは悪くない」と伝えることそして、「不安があっても、小さな一歩は踏み出せる」と示すことです。

朝の”予告不安”を短くする(考えすぎる子に効く)

不安が強い子は、「学校のこと」を考える時間が長いほど、不安が膨らみます。

おすすめの方法 「学校の話は、出発10分前にだけする」とルール化。

朝食のときから「今日は体育あるよね」「昨日の宿題できた?」と言い続けると、子どもの頭は朝起きてからずっと「学校モード」です。不安が強い子は、それだけで疲れてしまいます。

声かけ例

「朝ごはんの間は、学校のことは考えなくていいよ。7時20分になったら一緒に準備しよう」

これだけで、子どもの心の負担が少しだけ軽くなるはずです。
でも、ママの声かけや対応が上手く行かなくても自分を責めて落ち込まないでください。
上手く行ったらラッキーくらいで考えておくと、ママの気持ちも楽になります。

その時の状況や子どもの状態で、昨日はうまく行ったけど今日はダメなんてよくあることです。

身体症状が出る子への対応

「お腹痛い」「頭痛い」「気持ち悪い」は、繊細な子の不安の出方として本当によくあります。
仮病じゃなく、本当に痛いんです。

声かけ例

  1. 否定しない:「お腹痛いのは本当だよね」
  2. 落ち着く呼吸:「一緒に深呼吸してみよう。30秒だけ」
  3. 次の行動を示す:「それでも無理なら、先生にこう伝えよう」

ただし、体調の評価は医療の範囲です。続くようなら小児科を受診してください。
ブログではあくまで「家庭でできる対応」として紹介しています。

どこまで家庭でやって、いつ相談する?目安の線引き

英国の公的医療機関NHSやNICEでは、不安症の子どもに対してCBT(認知行動療法)が推奨されています。さらに、治療の一部として保護者が関わることが有効な場合もあるとされています。

一方で、家庭でできる工夫だけでは改善が難しいケースもあります。必要に応じて専門家の支援を受けることが、子どもの助けになる場合があります。

相談を検討する目安

  • 2週間以上、登校前の強い苦痛(腹痛・嘔吐・パニック)が続く
  • 夜眠れない、食べられないが続く
  • 家では元気でも「学校」の話だけで極端に崩れる
  • 週の半分以上、登校できない日が続く

こんなときは、学校(担任・養護教諭・スクールカウンセラー)や、小児科または児童精神科への相談を検討しましょう。

「相談する=弱い」ではありません。
早く気づいて動ける、適切に協力を仰ぐことができる=強い親」なんです

朝の5分台本(コピペして使ってOK)

忙しい朝に迷わないよう、声かけをテンプレート化しておくと楽です。


6:30 起床「おはよう。今日もいい天気だね。まずは顔洗おうか」 (学校の話はまだしない)

7:00 朝食 「今日は何が食べたい?」 (リラックスタイム。音楽で気持ちを上げても良い。
学校の話はまだ避ける)

7:20 出発準備開始(ここから学校モード) 「じゃあ、準備しようか。ランドセル持った?」

もし「行きたくない」が出たら

  1. 「そっか、今日は行きたくない気持ちなんだね」(受け止め)
  2. 「じゃあ、玄関まで行けたらすごいよ」(小さな一歩)
  3. 「ママも一緒に歩こう」(支え)
    (元気にの出る薬と言って、チョコや飴を口に入れても、気持ちが自然と上がります)7:30 出発

完璧じゃなくていいです。このテンプレートを「ベース」にして、お子さんに合わせて調整してくださいね。

まとめ:目標は「無事に3学期を終える」

1年で一番寒い時期、まだ朝は暗いしで3学期がしんどい子は、決して珍しくありません。
不安が強い、繊細な子は特にこの時期に揺れやすいです。でも、ママが焦らず、子どもの不安を受け止め、小さな一歩を支えることで、子どもは少しずつ前に進めるはずです。

今日からできること

  1. 生活リズムを15分ずつ戻す
  2. 「不安カード」で気持ちを見える化
  3. 学校に軽く相談しておく
  4. 朝の5分台本を作る
  5. 相談の目安を知っておく

学校に行かせること」ではなく、「不安を軽くすること」が目標。
目標のハードルを少し下げるだけで、ママの心も軽くなるはずです。

ママは無理せずを合言葉に、3学期を一緒に乗り切りましょう🌱

参考情報

 3学期の“不安・行きしぶり”と、相談先(一次情報)


  不安への声かけ・対応(海外の専門情報:二次情報)




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